テロ事件に思うこと

けんきうしつ旅行から帰ってきて、
ぐーたらTV見ていると、テレ朝での第一報。
ほんとに目を疑った。
高層ビルから、黒い煙がものすごく出ている。

CNNのライブ映像。アナウンサーも把握しきれてない。
「WTCに飛行機が直撃した模様です」
それしか言えない。
台風情報を挟んでの第二報。
コメンテーターがCNNのテロップから
「TWO　PLANES　とありますね。2機の様ですね」と言う。

そう、遠い日本ではCNNの画像しか手がかりがなかった。
音声は通訳が訳し終わるまで分からない。
いくらなんでも同時通訳だって局に常駐してはいないだろう。
ワタシはこの瞬間、アメリカとの距離を痛感した。
そして見ていることしかできなかった。

昨日までは、台風情報をずっと見ていた。
見ているとどんどん情報が更新されていく。
台風の進路や被害情報、交通情報もだ。
しかし、今回は違う。待つしかできない。
チャンネルを変えると、みな同じ映像だった。

死者の数や、被害の予想はみなどこかしらの発表待ちだ。
日本で起きていたら、警察の発表を待っていただろうか。
TV局独自で報道していたように思える。
よく聞くと、すべて「〜（アメリカのマスコミ）によると」だ。
ここでも見ていることしかできない距離を感じた。

このような状況で、もし知人がそこで働いていたら。
どこに問い合わせればよいのか。どうすればよいのか。
家族ならまだしも、知人でどこまでできるのか。
ふと感じた。
イエモンの歌詞にある「日本人はいませんでした」報道。
ワタシもこれは好きではなかった。憤りも感じていた。
しかし、このように情報が少ない場合、情報を洗練する必要がある。
WTCに入っていた全会社名、建物の構造、犠牲者の総数などより
発表を待っていられないこともある。
不安なのだ。多くの情報が又聞きだから。
情報が発信されてから数カ所を介して伝わる情報。
これが、海外での出来事なのだ。

ワタシは皮肉ながら今回のことで
きっとこの「日本人は」報道は、一番知りたい情報をまず提供してるだけなのか
と思い、許せるようになった気がする。
まぁ、他の飛行機事故でたいてい「日本人はいませんでした」以降、
報道しないマスコミにはどうかと思うが。

時間が経ち、今ではCNN以外の映像も多く見られる。
しかし、だからといってアメリカが近づいたわけではない。
異国と言うコトバが大きく響いた。

犠牲者への冥福をお祈りします。